2010/01/19 "一衣帯水"の関係

中国視察2日目。これから視察最終日までご一緒いただくガイドの張兵さん。民間の旅行者のガイドですが、元は遼寧省の外事弁公室の職員だったそうです。
張さんによると、今年の中国東北地方はとても寒いそうで、5、6年ぶりの寒波だとか・・
少し前は瀋陽でもマイナス30度まで下がった日が1週間もあったそうです。今朝はマイナス20度近いそうです。風も強く、顔が痛い位です。

最初の視察先は、瀋陽鉄西経済技術開発区です。ちなみに鉄西というのは、鉄道の瀋陽駅の西側という意味です。
まず管理委員会を訪ねました。レクチュアをしてくれたのは、企業誘致の担当局長の張元福氏。
瀋陽鉄西開発区張氏によりますと、開発区には現在、2300社が進出しており、その内日系企業は約100社だそうです。具体的には、パナソニックやマツダ、古河電工、アステラス製薬、ブリジストンタイヤ等々です。開発区では、海外からの投資を重視していて、張氏は「市場調査や流動資金の提供で協力したい」と海外からの投資に期待をにじませていました。特に日本企業向けに「日本工業団地を用意し、投資リスクを限りなくゼロにしたい」と強調していました。

質疑応答では、議員側からの質問に対し、張氏は、日本からの進出が今年は10社以上になる見通しを示すとともに、期待する日本企業の業種については、不動産関係や環境などの先端企業を挙げました。また、電力不足や水不足の懸念に対しては、「中国の南方地方は経済発展にインフラ整備が追いついていない現状があるが、遼寧省のインフラは中国ナンバーワンだ。さらに労働力の質は高い」と胸を張りました。さらに物流については「瀋陽は東北地方の物流拠点で、省内に港は5カ所ある」と説明しました。

大企業にとって、中国は世界最大のマーケットであり、安価な労働力も魅力。それなりのメリットはあると思います。そこで中小企業にとってはどうなのか。豊富な資源を安価で仕入れ、安い労働力で加工する。さらにマーケットとしても、大きな魅力には違いないのです。これまで、上海や大連などに、北陸の企業が進出した例はいくつか側聞していますが、瀋陽には例がありません。上海はもちろん大連に比べれば、労働力が安価な点はメリットの一つ。投資や企業進出の環境整備に瀋陽や遼寧省が協力してくれるのであれば、投資や企業進出に関する不安が軽くなるということですから、今後、検討に値すると考えます。


ブリジストン1この後、瀋陽に進出してるブリジストンタイヤを実際に訪問しました。10年前に生産を始めたこの工場では、1200人が働いているそうです。この内、日本から派遣されている社員はわずか3人です。年間の生産量は120万本。中国では10番目位だそうです。日本人社員によると、労働力の質は南に比べると高いそうで、賃金はかなり割安だそうです。

 

ブリジストン2ちなみに月給は1000元から2000元だそうですから、日本円にして1万5千円から3万円です。工場内も見せてもらいました。整然とゴミ一つ落ちていない工場内はさすがに日系企業です。生産ラインに並ぶ従業員も黙々と仕事をしています。


 

 

 

 

 

故宮博物院のサムネール画像 

瀋陽の地下街のサムネール画像

 世界文化遺産の故宮博物院で・・                                                    

                                瀋陽市では地下街の整備も進む

 

 

夕方は、遼寧省人民代表大会を訪問しました。迎えてくれたのは副主任の王氏ら幹部。人民代表大会は日本の議会にあたるものです。
遼寧省人代1

 

 

 

 

 

 

遼寧省人代2のサムネール画像木本団長が、「中国、特に東北地方は日本海を挟んで、北陸とは一衣帯水の関係です。北陸の企業が瀋陽に進出した例はこれまではありませんが、今後は交流を深め、進出する企業があれば、その橋渡しもしたいと思います。機会があれば皆様方も是非北陸にお越しください」とあいさつしました。これに対し、王氏は「訪問団を心より歓迎します。遼寧省人民代表大会は富山県議会と2004年に友好交流の協定を結んでいますが、これまで石川県や福井県とは交流がありませんでした。今回の機会に、交流を深めていきたいと思っています。中国に、友人が一人できれば新しい道ができるという諺があります。みんな友人になって、交流をどんどん深めましょう」とあいさつしました。

さらに王氏は、遼寧省の発展について、海外に向けての開放政策と外国企業の進出が大きな要因であるとし、さらに、2003年以降、省のGDPは2ケタの伸びを示している。特に昨年は、世界的に不況に見舞われたにも関わらず13%の成長を成し遂げた。財政収入は18%伸び、それをもとにインフラ整備をどんどん進めている。北陸の企業にも注目して欲しい。お互い協力すればウィンウィンの関係が築けるーと胸を張りました。

懇談の後は、人民大会の入るビルに隣接する省が経営するホテルでの歓迎会が開かれ、さらに友好を深めました。

今回はアルコール度数50%を超えるという白酒で乾杯、乾杯の嵐・・・・。すっかり出来上がってしまいました。でも、こうした機会は、本音で話ができる大切な場でもあります。ただ飲んだくれているのではありません。中国でも台湾でも、さらには韓国でも皆さん宴会好き。宴会での打ち解けた交流はフェイストゥフェイスの"アジア共通の文化"なのです。

歓迎会終了後ホテルへ。そして有志の皆さんで2次会へ。ガイドさんに「リーズナブルで、どこかいいところは?」とお聞きすると「北朝鮮国営の料理店はいかがですか」とのこと・・・「北朝鮮?しかも国営?」

 

北朝鮮料理店

犬肉のサムネール画像

        猪肉の鍋料理です        

 

遼寧省は北朝鮮との国境があることから、北朝鮮出身の人も多いとのことです。とにかく行ってみることにしました。そして、出てきたのは猪肉?????なーんと犬の肉。恐る恐る食して見ました・・・・美味しくない!!!微妙な匂いも・・・一口食べて、皆さん無言。だれともなく「やっぱり止めとこ!」ということで、私も含め雑食系の議員の皆さんもほとんど残してしまいました。

ホテルの部屋は暑すぎるくらい暑い。思わず暖房を切って就寝でした。