中国視察も4日目です。ホテルを出ると、とてつもなく冷たく強い風が・・・。頬がすぐに痛くなるほどです。
きょうは、ハルビン市のハイテク産業開発区の管理委員会を訪ねました。金桂浩局長が出迎えてくれました。
さっそく懇談が始まり、金局長から開発区について、詳しくお聞きしました。こちらの開発区は、航空機や自動車、医薬品、ハイテク技術、新エネルギーの関連会社が集積しており、6000社の企業が立地しているということです。うち外資系は560社で、日系企業は最近減少傾向で27社ということです。具体的には。森永ミルクや日立製作所、三菱自動車などで、現在ソフト関係の大企業と交渉中ということも紹介されました。
金局長は、進出や投資のための手続きについて「省を通すと1カ月かかるが、ここでは1時間ですよ。サービス提供のスピードが違います」と、胸を張りました。さらに人件費の安さにも触れ「大卒で大連では月給2500元ですが、こちらは1500元でOKですよ」と盛んにPRしていました。
ところで、黒竜江省は日本人残留孤児の多いことでも知られていますが、金局長によりますと、「家族を含め5万人の孤児が日本に一時帰国している」とし「帰国後の働き場所の確保が必要です」と述べ、最近、日本の自治体と折衝していることと近く日本企業向けの工業団地を造成することを明らかにしました。
続いて、ハルビン市内のIT企業であるハルビン中和科技開発有限公司を訪ねました。劉兆揚社長が歓迎してくれました。劉社長は20歳代のころ日本に住んでいたことがあり、当時を振り返り「日本の先進技術に驚きました。そして日本人のまじめさや仕事に対する勤勉な姿勢に学ぶことが多かった」と懐かしそうに語ってくれました。
中和は、ソフト開発とハード機器製造の会社で、売り上げの3分の1が日本からの受注で、顧客としては金融、保険、大学等々です。社員は日本語が必須で、日本語研修も行っているということです。現在、新潟県に子会社があり、日本の窓口になっているということですが、商談は直接でも構わないとしています。さらに日本びいきの劉社長は「これからもどんどん日本の会社と取引したい」と話していました。
午後は、地元の大手デパートを訪問しました。こちらでは、森秀幸氏が応対してくれました。森氏はかつて日本のデパートの海外事業部に勤務していたということです。
こちらのデパートの戦略ははっきりしています。森氏によれば、顧客対象としては「所得上位5%の層」だそうで、いわゆる富裕層です。確かに店内は、高級そうな商品ばかりで、日本のデパートとそう変わらない。時間がなく、実際に買い物したり、現場で顧客の動向を調査できなかったのが残念でした。
この後、ハルビン市役所で、氷雪祭りについて説明を聞き、さらに黒竜江省人民代表大会を訪ねました。こちらでは、符風春副主任が出迎えてくれました。符副主任は「黒竜江省は、北東アジア地域の経済発展を目指しており、そのためには日本をはじめ韓国、ロシアと連携協力したい」と今後対日関係など対外交流を重視していく姿勢を強調していました。
夕食の後、市内郊外を流れる大河松花江の河川敷にある兆鱗公園に向かいました。氷雪祭りの氷雪大世界を楽しみました。会場に近づくと目がチカチカするくらい色とりどりのLEDライトが輝いています。
会場では、大阪城や西洋のお城をかたどった巨大建造物やオブジェが立ち並んでいます。札幌雪まつりは見たことがありませんが、きっとずーっと大規模なのだと思います。
それにしても寒い。ガイドさんにお聞きしたらなーんとマイナス28度だそうです。ダウンコートの下にさらにコートを着込んで、カイロをベタベタ。それでも底冷えがします。フリースの手袋の下では、指先がしびれています。もちろん耳あては必需品です。
巨大建造物やオブジェは、完全に凍った松花江から氷のブロックを切り出し、積み上げて作ってあります。
観光客は100万人で、入場料は200元ですから、日本円で3000円くらい。現地の方にとってはかなり高い感じだそうです。昨年までハルビン市民の来場者が少なかったことから、今年は市民には割引制度ができたそうです。さらに今年から市民参加型のイベントにしようという試みがなされているそうで、市内にもあちこちにオブジェが見られるほか、市民手作りの雪だるまも見られるということです。また、寒中水泳に挑戦するプールも用意されているということです。一体だれが挑戦するのでしょうか?
それにしても「お~寒!!!」・・・鼻毛も凍ってしまいました。