中国視察3日目。きょうは瀋陽渾南地区産業開発区での調査。こちらの開発区はハイテク産業が集積しているということです。
応対してくれたのは海外からの投資や外国企業の誘致を担当している管理委員会の張元福招商連絡局長です。
張氏の説明によりますと、開発区にはおよそ7000社の企業が立地しており、このうち世界トップ500社のうちの25の企業が進出しているということです。さらに日本企業は三菱自動車関連会社や東芝エレベータ等々25社が進出しています。最近は、工業団地にプラスし、住居地区の整備も盛んに行われており、周辺には高層マンションが林立しています。今後、日本企業については「是非、不動産関連の進出と投資を期待したい」ということです。実際、日本を代表する大手ハウスメーカーと大手ゼネコンとの交渉が続けられているということです。
さらに、瀋陽市と日本を結ぶ航空便は恒常的に混んでおり。来月には日本を訪問する予定もあるということでした。ちなみに瀋陽市と日本を結ぶ直行便は、成田、関空、中部、福岡の各空港に就航しています。
そして、開発区は環境モデル都市を目指しており、こうした面でも日本との関係を築いていきたいということでした。
今後、中国では"環境保全"が大きな課題になることは間違いありません。環境先進国であり、ハイブリッド技術やソーラー技術で世界のトップレベルにある日本の技術に注目しているのです。そして、環境に関する技術はまだまだ付加価値が高い分野です。今後日本の技術が大いに生かされる分野であり、日本企業が生き残る道でもあります。県内においても、環境分野での企業に対する行政の支援やリードが欠かせない視点であると思いますし、中国への進出を検討している環境関連企業があるとすれば具体的な支援策も検討すべき段階です。
議員団との質疑応答では、張氏は、瀋陽市内に大学が28あり、うち工業系は5つ。さらに遼寧省内に研究所が300あり、東京大学はじめ日本の有名大学への留学生も多いことを紹介し、「優秀な人材には事欠かない」と、自信たっぷりに話していました。
この後、地区内に進出している三菱エンジンを訪問しました。応対してくれたのは鈴木道幸社長。鈴木社長は昨年11月に就任したばかりです。三菱エンジンが瀋陽に進出したのは13年前。4年前に新社屋を建設しました。こちらの工場で働いている従業員は2000人で、そのうち日本人は7人です。
ところで中国の自動車生産台数は、昨年1365万台と、とうとう世界一になりました。さらに今年は増産が予想され1500万台を突破すると予想されています。乗用車が7割以上で、大半が1.6リットル以下の小型普通車。中国政府が、小型自動車に優遇税制を実施いているということで、一般家庭にも急速に普及しています。
鈴木社長によりますと、こちらの工場でも、昨年から1.3リットル~1.6リットルのアルミ製エンジンを生産しています。燃費の良いエンジンだそうで、中国でも「省エネと環境」がこれからのキーワードになるということです。昨年は、生産額、生産台数でも過去最高を記録しました。こちらの工場で生産されたエンジンは、三菱系列の中国企業に3割、残り7割は、現地企業に供給しているということです。
訪問団との質疑応答で、鈴木社長は、近隣に下請け企業数社が同社とともに進出していることを明らかにするとともに「これからは日系企業は付加価値の高い製品を生産しなければ生き残っていけない」という見通しを語りました。
次から次へと新たな製品を開発しても、すぐに中国企業に追いつかれます。ですから、さらに技術開発をし、新商品を生み出していかねばなりません。そこに日本企業のモノづくりの神髄があるのだと思いますが、果てしない開発競争が、中国あちこちで繰り広げられているのです。
市内のレストランで食事を済ませてから瀋陽空港へ。700キロ北に位置するハルビンへ移動です。1時間余りのフライトで到着。外はかなりの寒さです。気温はマイナス20度に近いのです。
一旦ホテルに入ったあと、夕食。夕食はロシア料理です。ハルビンはロシアとの国境がある黒竜江省の省都。そうしたことからロシア人も多く訪れるということです。
先輩の宮下正博議員と・・2人とも雪だるま? 

食事が終わったあと、街の中心部の公園で開かれている氷雪祭りに行ってみました。様々な氷の彫像やオブジェがライトアップされ、何ともまぶしい位です。気温は軽くマイナス20度を下回っているということです。カイロを体中に貼ってきて良かった!
明日は、ハルビン市内を流れる大河「松花江」のほとりに会場がある「氷雪大世界」を見学する予定です。中心部の会場の何倍もある広さで、氷でつくった巨大な建物や城がメインです。